作品のテイストに価値はない!?
どうも。モジ夫です。
前回はスタンプの作風について、
全部一緒だから!
なんて否定的な書き方をしました。
カチンと来る人、多いと思います。
ごめんなさい。
今回はなんでそんなこと言ってるかについて。
おもしろ系でもシュール系でも同じことが言えると思いますが、
前回同様「かわいい動物キャラ」を例に出します。
自分が作ったスタンプについて、
多くの人が「うちの子が一番可愛い」って気持ちだと思います。
自分が苦労して生み出したキャラだし、
40個も描いてれば愛着もわきますし。
が。
それが売れるかどうかは別問題です。
というか、可愛いだけだと簡単には売れません。
たぶん。
上の絵を見てください。
ネコですね。
かわいいですね。
かわいくないと思う人もとりあえずかわいいと思ってください。
ネコ好きの人はもしかしたら買ってくれるかもしれないです。
じゃあ、こうなるとどうでしょう。
鳥とウサギが増えました。
ネコも好きだけど鳥もいいなあ。
いやいやウサギも捨てがたい。
でもやっぱりネコかなあ。
で、
どーん。
........どうしよう。
どれが好きか決められますか?
どれがどれか分かりますか?
スタンプ市場で最大の敵はその数の多さです。
作者の個性の差なんて、この数の前では微々たるものです。
ハッキリ言って、
一般人が描いたイラストの作風とか全然アピールにならないから!
クオリティーが低いからとかじゃなくて、数が多いから。
繰り返しますが、20,000個以上あるんです。スタンプ。
絶対似てるのあるし、みんな「かわいい」です。 「かわいい」標準装備です。
有名人の場合は、その人が描いたってだけで武器になります。
「かわいい動物キャラ」+「ネームバリュー」です。
既にどこかで発表しているキャラなら、ファンがついているかもしれません。
「かわいい動物キャラ」+「他作品からの思い入れ」です。
じゃあ、自分が今回スタンプの為だけに産み出したキャラはどうですか?
下の絵を見てください。
何か気になるヤツいませんか?
あるいはこれ。
なんか、かわいいけど違うヤツいませんか?
上でも書きましたが、「かわいいキャラ」は標準装備の状態です。
ひのきの棒と布の服です。
有名人や認知度のあるキャラは、伝説級の武器を装備している状態です。
要は、ちゃんと装備考えろってことです。
「かわいいキャラ」に「他とは違うサムシング」って装備を与えないと、
速攻、数の暴力に飲み込まれます。
「かわいいキャラ」に何をさせるか、
「かわいいキャラ」がどうなっているのか、
どんなふうに「かわいいキャラ」なのか。
この「かわいいキャラ」+「α」がアイデアです。
アイデア次第では、そのキャラは化けるかもしれません。
注力すべきはキャラの個性でなく個性的な「α」です!
まあ。
あくまで売れたいけど知名度も宣伝費も無い一般人の場合です。
自分の絵がスタンプになるだけで満足!とか、
自分の絵で、自分のタッチで、自分の作品を売り出したい!って人は
うっさいボケって聞き流してください。
でも、売れることを目標にしてるけどイラストの良し悪しのみで勝負ってのは
宝くじが当たるのを待つレベルだと思います。
想像以上に売れなくてヘコみますよ。きっと。
次回は売れるためには絶対に必要な「宣伝」について
思うところを書いていこうと思います。